『うっせぇわ』の歌詞や歌い方は”攻撃的だなぁ…”と困惑する人も多いと思います。
しかし、昔からオラついてる曲って結構いっぱいあります。
「ギザギザハートの子守唄」「15の夜」など、かなり前から大人への反抗心を代弁した楽曲は定期的にブームが来ます。
大きな流行はしていませんが、HIPHOPとかジャパレゲとかもめちゃくちゃ反抗的で、正直『うっせぇわ』以上のオラつき具合です。
ではなぜ、『うっせぇわ』は多くの若い人の共感を呼んで1億再生を超えたのでしょうか?
その謎を紐解くキーワードは
拡張性
だと考えます。
では詳しく解説していきます。
うっせぇわが流行った理由を考察
うっせぇわはの歌詞はとにかく若い人にぶっ刺さるシンプルな歌詞です。
うっせぇわ は、『自己主張しない優等生で、大人の顔色を伺いながら生きてきた人』が共感するような歌詞だから。
日本人は、真面目で大人しくてあまり自己主張しない人が多い国民性です。
そういう真面目で大人しい多数が共感しやすいよう作詞したのでウケたのだと思います。
しかし共感を呼ぶ楽曲は他にもたくさんあります。
1億再生以上の大ヒットになった理由は、単純に多くの人の耳に届いたからだと思います。
じゃあなぜ多くに人の耳に届いたのか?
YouTubeという開かれた閉鎖空間で公開された
うっせぇわは若年層を中心に人気が爆発しました。
若者はYouTubeなどの動画サイトを多用します。
そこが流行の第一歩。
YouTubeほどの大手動画サイトといえども、テレビと比べるとまだ閉鎖的で特別な雰囲気があります。
そんな中で、超共感できる歌に出会った人は『すげぇ歌見つけた!』と特別感を覚えるのです。
ここで古参でコアなファンの心をガッチリ掴んだのが始まりです。
ただ、YouTubeだからというだけで人気になるわけではありません。
うっせぇわには拡散されやすい仕組みが隠されているのです。
その仕組こそが拡張性です。
高い拡張性
うっせぇわは若い人の共感を呼ぶ歌詞なだけでなく、
- キャッチーなメロディ
- カバーしやすい
- 替え歌しやすい
などの特徴があります。
実際YouTubeで『うっせぇわ』を調べると、めちゃくちゃカバーや替え歌が出てきます。
これこそが拡張性です。
『うっせぇわ』のキャッチーなメロディをベースにして、真似しやすく、カスタマイズしやすく、各個人がアレンジしやすいことが、爆発的なシェア数を獲得したのです。
アレンジから入った人も、1度は本家を聞きたいと思うもの。
そこでAdoさんの高い歌唱力のオリジナルを聞いたら、まぁハマるよね。
好き嫌いが分かれる歌詞である
うっせぇわの歌詞は、聞く人を選ぶ内容です。
有名になると、聞きたくなくても自然と多くの人が聞くことになります。
そこでキャッチーなメロディとシンプル歌詞が耳に残るのです。
大多数の人に共感するように考えられた歌詞ですが、攻撃的なMVと荒々しい歌い方(聞く人によってはうるさいと感じる)から苦手意識を持つ人も多数います。
露骨に共感を誘う感じも苦手だと思う人がいるようです。
実際Googleで検索してみると、ネガティブなキーワードを含んだページがたくさん出てきます。
「嫌い」「ウザい」「キモい」「陰キャっぽい」「メンヘラっぽい」という意見があり、嫌いな人は徹底的に嫌いな歌詞です。
めっちゃ共感する!と言っている人とは相反する意見なのは分かると思います。
しかし、これこそが拡散する仕組みの1つにもなっているのです。
ネット上(掲示板やQ&Aサイト)で好きだ嫌いだの討論をしたり、
Twitterでも好きだ嫌いだを言い合いまくっている状況。
今見ているページもその1つ。
こうなると普段、歌を聞かない層にも『うっせぇわ』の存在が届きます。
「なんか話題だし、一度は聞いてみるか。」となり、再生数がさらに増える
ここで楽曲を聴いた人も好き嫌いが別れ、ネット上で『うっせぇわ』を盛り上げるムーブメントの一部になるのです。
まとめ
この流行を狙って作っているならすごく賢いな、と思います。
ただ、小手先のテクニックだけでムーブメントを創れるほど甘いものでないことは承知しています。
テクニックはプロダクトが良いモノだからこそ効果を発揮するものだと思います。
万人受けする曲×流行の仕掛け
が掛け合わさったからこそ1億以上の再生数叩き出せたのだと思います。
仕掛け人は誰だかわかりませんが、今後どんな楽曲が流行るのか少し楽しみです。
なんか全体的に『うっせぇわ』を肯定する文章に仕上がりましたが、個人的には歌詞にあんまり共感はしていません。声とかメロディは好きですが…
そんなに口うるさい大人が周りにいなかったのと、何か言われてもすぐ忘れてしまう性格なので、反抗心が無いのが原因だと思います。
この記事を書いたのは、単純になぜ流行ったのか考えてみたかったからです。
※この記事は超独断と偏見で書いています。
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